人生を輝かせる『キレイ』が満載!

西山舞さん

2016年4月20日 公開

女性誌の表紙やメイクページを中心に活躍し、常に時代の先頭に立ってビューティ界をリードしてきた西山さん。職人的なこだわりから雨生まれる繊細かつ上品な”西山流メイク”の秘密や、厳しいメイクの世界についてなど、トップアーティストだから語れる”深イイ話”をたくさん披露してくださいました。

PROFILE

LUGAR(ルガール)主宰。
数多くのビューティ誌や女性誌、広告で大活躍するトップアーティスト。
わかりやすいメイク理論には定評があり、トレンド感をきちんと取り入れながらも、その人自身の美しさを引き出す上品なメイクが、世代を超えて女性の人気を集めている。
化粧品のプロデュースなども手がけるほか、「西山 舞のメイクレッスン」(成美堂出版)を上梓。
丸善美術商事によるフランスのラファエル社とのコラボレーション、「Maiブランド」のメイクブラシを発表するなど、活躍は多岐にわたる。

「ヘア&メイクというひとつの道を究めるにはストイックさが必要でした」

 (2325)

Dr.衣理

舞さんにお目にかかるのは初めてですが、以前から雑誌で拝見している舞さんのメイクが大好きで。ぜひお会いしたかったんです。

西山さん

私も先日、BeauTV VOCEに出演されている衣理先生を拝見して。お話のしかたとか物腰から、絶対、素敵な方だろう!と思っていました。

Dr.衣理

光栄です。実際お会いしたら、お顔が小さくてスタイルも抜群だし、ピュアな雰囲気を持っていらっしゃって。そして肌も驚くほど美しい!

西山さん

いえ、中身は男らしいんですよ(笑)。仕事を究めていくには、腹をくくらないといけない部分がありますし、高校生のときに空手を習っていたこともあって、“武士道”みたいなものが自分の中にあるんです。昔はもっとストイックで、撮影中は集中力が鈍るからと言ってご飯も食べなかったので体重も39kgくらいしかなくて。仕事と勉強が趣味みたいな感じでした。いま思うとなんであんなに頑なだったのかと思うけれど、とことん突き詰めてしまう性分なんですよね。いまでもヘア&メイクとしてまだまだ足りないと思っていますし、毎日が勉強ですね。

Dr.衣理

その道を究めた方って、決して自分の立場に満足してあぐらをかいたりしないですよね。謙虚で勉強家。逆に言えば、そういう日々の努力があるからこそ、トップアーティストとして長く活躍されているのだと思います。
 (2320)

西山さん

20代の頃は、ヘア&メイクという仕事がまだ確立されていない時代で、現場も “男社会”だったので、撮影に行くと「そこの姉ちゃん、お茶淹れろよ」なんて平気で言われる世界だったんです。もちろん名前なんか呼んでもらえなくて。そういう中でやっていくには、理不尽なことに立ち向かう勇気とか、きちんと反論できる理論や根拠が必要だったので、ストイックにならざるを得なかったんですよ。当時、ヘアメイクの仲間達と「私たちの時代でヘア&メイクという仕事を確立させよう」「次の世代に引き継ぐときにはもっと引き上げてあげたい、だから信念を持ってやっていこう」とよく話していました。
 (2326)

Dr.衣理

舞さんはずっと雑誌をメインにお仕事してらっしゃるんですよね?

西山さん

何年か前までは、テレビも講演もNG。インタビューもイベントのお仕事も基本的にお断りしていたんです。素敵なお話はたくさんいただいたんですけれど、とにかく「あれもしない、これもしない西山」だったんですよ(笑)。なぜなら雑誌という媒体ならではのこだわりが好きだったし、それにヘア&メイクは裏方だと思い込んでいました。でも、最近は今日のような対談もとても楽しんでいます。

Dr.衣理

その心境の変化は?

西山さん

デジタルになって世の中のすべてが変わったと思うんですよ。写真だって、メイクも髪もどうにでも修正できてしまうでしょう? アナログの時代は「この右から3本目のまつ毛のクセだけがどうしても直せなかった!」と3日間くらい悔やんで胃を痛くしながら悩んだりしたのが、いまや「ああ、それ後で直しておくよ」ってカメラマンも当たり前みたいにおっしゃってくださる(笑)。そういう時代の変化とともに、他のお仕事もやってみようかな、とだんだん思えるようになってきたんです。
 (2339)

「メイクってその日1日を変えるもの。もっと言えば生き方さえ変えるものかもしれない」

Dr.衣理

ところで、ご自身が思う西山さん流メイクの秘訣は? またメイクするうえで大事にしてらっしゃることは?

西山さん

「西山さんのメイクはかわいく作っても、アバンギャルドに作っても上品さが残る」とよく言ってくださるのですが、丁寧に仕上げることがそういうことにつながっているのかな、と思います。私の場合、現場ではまずモデルさんや女優さんとコミュニケーションをとることから始めます。冗談を言いながら会話して、笑った顔、真剣な話をしているときの顔など、いろんな表情筋の動きをとらえて、その方のいい部分と悪い部分を把握するんです。いい部分はチャームポイントになりますし、悪い部分はご本人にとってはコンプレックスですから、気になる部分はカバーして、逆にいい部分を強調してあげる。メイクはその人自身が素敵になることがいちばん大事なので、そのニーズに答えるのもプロの仕事です。約1時間半の短い時間で肌も表情も最高の状態に仕上げて、笑顔にしてカメラの前に送り出してあげなくちゃいけなから。
 (2361)

Dr.衣理

メイクの仕上がりによってテンションも違ってくるでしょうしね。

西山さん

そう、メイクってその日一日を変えるものだと思います。もっと言えば生き方さえ変えるものかもしれない。顔を洗ったら消えちゃう“シンデレラの魔法の杖”かもしれないけれど、その時間だけでも世界一の美女だと思ってもらえれば私は満足。
肌の調子が悪くても、気分が落ち込んでいても、メイクをしたら笑顔になるって何より嬉しい。そんな素敵な職業ってそうないかもしれないですよね。

Dr.衣理

ちなみに舞さんご自身が素敵だな、と思う人はどんな女性ですか?

西山さん

人を尊重する、思いやりを持つ、相手の立場に立って考える、そういう心を伴って、女性が女性であることをあきらめないで人生を楽しんでいる人。「自分さえよければ」ではなく、人を尊重することのできる女性が最も素晴らしいのでは、と思います。
例えばヘップバーンやダイアナ妃のように、女性として美しいだけでなく、他にも目を向けてなにか自分にできることはないか、って考えながら姿勢を正し、まっすぐ前向きに生きている方たち。

Dr.衣理

自分を犠牲にするのではなく、ですね。

西山さん

困っている人を助けてあげてる、ではなくて自分が好きでやっているとはっきり言える人って尊敬しますよね。そういう方たちを基準にすると、ビューティの世界で私は本当に役に立っているのかとか、自分はなんてちっぽけなんだろうとか日々考えるんですが、でも何も悩まない人にはなりたくない。むしろ毎日悩んでいたいな、って(笑)。
特に若いうちはもっと悩んで苦しんで、もがいたほうがいいと思うんですよ。壁にぶちあたってその先に見えてくるものがあるはずだから。最近は面倒を排除してなんでも「時短」ですが、努力するプロセスとか、ムダな中に大事なことがたくさん詰まっている!

Dr.衣理

おっしゃる通りで、本当の美しさというのも、一度とことん悩んで自分に向き合わないと手に入らないもの。情報に頼りすぎたり、誰かになんとかしてもらおう、ではなく、自分で自分を知ること、そして理想に向かって地道な努力することが美しさを引き寄せるカギだと思います。

西山さん

メイクもまず、自分がどうなりたいかのイメージを明確にすることが大事なんです。人によって似合うメイクは違うので、自分の長所短所を知ることが、自分らしいメイク、自分を素敵に見せるメイクにつながると思います。

美の格言

 (2371)

「人を思いやる心が備わってこその美が、最も美しい」 西山 舞

西山舞さんのプロのお道具&お気に入りを拝見!

★印のついた製品は、
http://www.raphael-paris.com/ から購入できます。

オリジナルメイクブラシ&ビューラーetc… どれもないと困るアイテム

 (2387)

「眼鏡ケースよりコンパクトというコンセプトで、気軽にバッグの中に入れて持ち歩けるようにポーチにもこだわったメイクブラシ。フランスの老舗ラファエル社とのコラボで、1本1本が職人による手作り。ブルーリスなどの上質な素材で毛先のカットにも工夫を凝らし、どの角度で使っても肌を傷めないよう、また使いやすさを追求」 ★西山舞オリジナルmaiシリーズ メイクブラシ7本セット(ポーチ付き)¥28.980 写真中・「25年メイクをしている中で外せない定番は資生堂のビューラー。浮気しても結局これに戻ってきます(笑)」 写真右・「ジェルライナーに注目していた中で、今シーズンのルナソルは本当にヨレない、落ちない! きれいな漆黒で、目力を出すのにいまやこれなしではいられないほど、自分のメイクにもモデルのメイクにも大活躍しています」

女を意識する 香りのコレクション

 (2390)

「香水が大好きで自宅にあるコレクションは100個以上。身につけていなくても香りを感じる美しいボトルは、並んでいるのを見るだけでも好き! 香水がそばにあるだけで自分が女性であることを意識させてくれます」写真はリボンをモチーフにしたボトルデザインのミスディオール。

美容はお風呂の中で 楽しみます!

 (2397)

「お風呂の中でいろいろなことを考えながら美容するのが好きなのでバスソルトはたくさん持っています。グレープフルーツやレモンのさわやかな香り、まろやかな蜂蜜などがお気に入り。お風呂にテレビがあるので、毎日1時間くらいはお風呂に入っています」
 (2400)

美容業界でも愛用者の多いプラチナ電子ローラー「ReFa」。V型ローラーが肌にフィットして、コロコロするだけで肌のハリ感がアップするとか。「お仕事の関係でいただいたんですが、本当によかったのでそれからずっと愛用中。握り加減や重さ、角度もちょうどよくて、お風呂の中でも使えるので全身くまなくこれでケアしています」
68 件

関連する記事こんな記事も人気です♪

森理世さん(後編)~キレイの習慣編~

2007年にメキシコで開催されたミ...

キレイの履歴書

森理世さん(前編)~キレイの哲学編~

2007年にメキシコで開催されたミ...

キレイの履歴書

小林ひろ美さん

いま最も多忙な美容家のひとりである...

キレイの履歴書

アンミカさん

本日のゲストは、テレビや女性誌で活...

キレイの履歴書

この記事のキーワードキーワードから記事を探す